屋根の瓦葺き工事が始まりました

赤瓦の古民家 ぷからーさ 別邸

2023年07月20日 22:22

2022年6月19日、大工さんによって屋根に垂木が取り付けられると、次は屋根工事が始まります。垂木とは屋根の上から下へ取り付けられた部材です。


7月20日、瓦葺き職人さんによって屋根に瓦が乗せられました。


移築前のこの古民家には、S字瓦が葺かれていました。戦後に建てられた民家の瓦はS字瓦かセメント瓦が主流でした。朝ドラの暢子の家はセメント瓦です。古民家から瓦を1枚1枚丁寧に下ろし、移築現場へ運び込んだ後、漆喰を剥がし、選別し再利用できるものを再び乗せます。移築前に破損していた瓦も多かったので、金武町の知人から足りない分を譲って頂きました。もらえなかったら移築ができないので、本当に助かりました。ありがとうございました。


8月18日、漆喰を塗る作業も大詰めを迎えています。雨漏り防止や台風で飛ばされないように漆喰で瓦を塗り固めます。

施工するのは首里城の屋根工事も務める「沖縄県琉球赤瓦漆喰施工協同組合」の職人さんたちです。

シーサー造りも始まりました。

魔除けのシーサーは、瓦葺き職人の棟梁が無事に工事が終えられたこととこれからもこの家に災いがないことを願い、家主へ感謝の気持ちを込め、余った瓦と漆喰で作ったのが始まりと言われています。マジムンが家の中に入り込まないよう屋敷の入り口を睨むように据え付けられます。造り手によって姿形に特徴があるので、シーサーを見ると誰が葺いた屋根か分かるのだそうです。



立派なシーサーが完成することでしょう。

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